あー、あの深海にいる丸っこい貝みたいなやつ?水族館で見たことあるよ!
という感じで、一般の人でも名前や想像はつくのではないでしょうか?
引用元:http://www.aquarium.co.jp/shell/gallery/hyouzi.php?nakama=tousoku
そんなオウムガイですが
実は少し前まではマニアックなペットショップや大手通信販売店でペットとして売られていましたが、最近状況が変わりました。
▼ザックリ簡潔!ワシントン条約とは?
このままのペースで乱獲していると、絶滅しちゃいますよー。
だから、採っちゃダメ!
もしくは、採る量を減らしてちょ!!
ここに付属書1、2、3っていうリスト作ったからこのリストに載ってる生物は乱獲禁止よ!
ちなみに
付属書1はマジで現状すでに絶滅の危険がある生物よ。ヤバイ!
商売目的で輸出入禁止!禁止!!
付属書2は国同士の取り引きで制限かけないと、少し絶滅の危険があるわよ。
商売目的で輸入するには輸出国の許可書が必要よ!
例えば…カバやケープペンギン、ヨウムなどね
付属書3は1と2よりマシだけど油断大敵アルヨ!(あんた誰)
で、今回主役のオウムガイはというと
2017年1月2日 オウムガイ科全種
付属書2の規制リストに載ることになりました。
したがって、ペットとしての販売が激減しました。
しかし、販売量がゼロになるわけではなく、
同じくワシントン条約で規制されている、アジアアロワナなどのように流通する可能性があります。
そんな希少価値の高まったオウムガイを
飼育したいと思ったマニアックな人に参考になれば嬉しいです!(にっこり)
引用元:http://diary.aquarium.co.jp/archives/5099
▼オウムガイとは
オウムガイ、別名ノーチラスとも呼びます。
生きている化石とも言われているように
約5億年前から姿形を変えずに存在してきた生き物です。
貝殻を持っていますが、イカやタコなどと同じ頭足類の仲間です。(口の触覚がイカっぽい)
貝殻の中には空気をためる部分があり
空気量を調整し、浮き沈みを行なっています。
寿命は自然界では20年以上といわれており、
飼育下でも3、4年以上生きることができます。
体長は最大20㎝ほどで
ペットとして流通しているのは10㎝前後の個体が多いです。
しかし成長速度は非常に遅いので20㎝にもなる個体はごく稀です。
▼オウムガイの飼育方法
【水槽and濾過設備】
オウムガイ1匹につき約50〜60リットル以上の水量が必要です。
水量的には60㎝水槽でも大丈夫ですが
長期飼育を考えると最低でも90㎝水槽は用意しましょう。
オウムガイは肉食ですので濾過設備はオーバーフローと呼ばれる大きな濾過システムがオススメです。
【水温and餌】
オウムガイは水深100~600mの低い水温帯で生息しています。
したがって、水温を20℃前後に保つことが重要です。
クーラーは必須でしょう。
餌は冷凍エビが1番便利です。
ふやかして、お箸で直接口元の触覚に近づけてあげると
触覚を伸ばして絡めて食べます。
食べ残しが出ないように一つずつ丁寧に食べさせてあげましょう。
【照明and性質】
海水魚といえばメタハラなどの光量の強い照明器具が一般的ですが、
オウムガイの場合はメタハラなどを使うと殻の部分が焼けてしまい、変色するので
良くありません。
LEDライトで十分ですよ。
オウムガイは夜行性です。
昼間はガラス面やライブロックに触覚をくっつけて休んでいることが多いです。
お箸で直接餌をあげていると、
オウムガイ自身も覚えて、人が近くと寄ってきたりします!お前は犬か!って笑
僕自身、ショップで働いていたとき
オウムガイを販売、飼育していました。
その経験から言うと
オウムガイは「観賞する」というより
「飼育する」生き物です。
揃える設備などは大掛かりになりますが、
犬や猫のようにペットとして馴れてくれる!
そんな愛くるしい姿を是非見ていただきたい。
流通量がめっきり少なくなってしまったオウムガイ
もし見かける機会があったら
思い切って飼育にチャレンジしてみるのも面白いかもですよ!笑
オウムガイの触覚ってイカみたいやけど
今猛烈に
タコの踊り食いがしたい!
吸盤と戦いたい!!
北海道満腹旅行でもしよかな。